幸福感が高いデキる人の思考回路、行動パターンはどうなっているのか?
人間の本質は古今東西変わらないことがある。
歴史から学べば、古来人間社会ではコミュニケーション(会話による意思疎通)は必要不可欠なものです。
いつの時代も洋の東西を問わず、変わることなく起こり続ける天災、人災、争い、外敵、感染症など人類の脅威に対抗するために、群れを作って対抗する必要があります。
そのために言語は発達し、意思を伝える手段、技術もどんどん進化してきました。
ところが現代日本、我が国では、特に都市部では便利で安全な環境と長く続く平和に慣れきってしまい、「人とコミュニケーションを取ることが苦手な人」が増えてきたと考えられています。さらに近年のパンデミック、コロナ禍が拍車を掛けてきたとも。
人と関わることが面倒に思う、実社会では個人の趣味嗜好に合った気の合う仲間が作りにくい。一方仮想空間ではSNSなどで同好の士を見つけやすい。
ところが下手に意思疎通を図ろうとして、思わぬところから危害を加えられることもある。
だから外界と関わるときに「人当たりが良く、決して怒りをあらわにせず、地味で主張せず、議論・口論を避ける。本心を見せない」。
こうした表面的な人格を作って、体裁を整えることに夢中になってはいませんか?
「私」は他人からこんな風に見られたいという願望
- 「私」は健康で、お金があって、満足感の高い仕事をしている。
- 時間にも余裕があり、いつも穏やかな笑顔で接している。
- 家族に恵まれ、楽しい会話があり、安全・安心な暮らしを送っている。
表面的な体裁の裏にあるもの
ところが取り繕えば取り繕うほど、心の垢、ドロドロ、不平・不満は溜まる一方。
実は「私」にはそのいずれかが欠けていると感じている。
- 人間関係、お金、自由に使える時間、そして健康、まわりの人に比べて、「私」は不幸だ。
- 感情の起伏も激しく、ついつい底意地の悪さが首をもたげてくる。
- 揚げ足を取ったり、取られたり、「私」の周囲は会話も雰囲気も淀みがちだ。
- とかく嫉妬などの負の感情に支配されがち。
それではこのような人間の本質のひとつともいえる「負の感情や思い込み」を解消するにはどうすれば良いのでしょうか?
なぜあの人は幸せそうに見えるのか?
幸せになりたいあなたのための処方箋とは?
この20年ほどの間に「幸福感(happiness)」に関する研究はカリフォルニア大学リバーサイド校ソニア・リュボミルスキ教授を筆頭に、紙による質問・アンケートの定量分析が繰り返され、世界中至るところで研究されてきました。
日立製作所ではウェラブルセンサー(Wearable Devices)で集めた人間行動のビックデータを人工知能で慎重に統計解析され、さまざまな知見が得られています。
幸福感を決めるものと私たちが直感的に信じてきたこと
矢野和男著「データの見えざる手」では「人間関係、お金、健康を含む環境要因」が「幸福感」に影響する割合はわずか10%に満たないという衝撃的な事実が公表されています。
では「幸福感」に影響を与える要素の90%はどういうモノやコトで構成されるのでしょうか?
身もふたもない結論と思いたくもなりますが、実は50%は遺伝子なのです。つまり、生まれつき幸せになりやすい人となりにくい人がいるということです。
それでは残りの40%はどういうモノなのでしょうか?これから努力や習慣の力によって変えられる要素だったのです。
努力・改善で変えられる幸福感を味わえる要素はどういうものなのでしょうか?
幸福感の高いデキる人の思考・行動を支える四要素
- 自ら進んで、よく調べ理解し、自分の頭で考え、行動する意欲。
- よく聞き、話し伝え、必要不可欠な技術を身につけ、その技量を磨き、物事を成し遂げる能力
- 自分を客観視し鍛え、他人の言動や行為を清濁併せて吞み込み、それらを受け入れる度量の広さ。
- 日々の身体活動を支え、心とカラダのコンディションを整える健康習慣(睡眠・運動・腸活、そして栄養補給)
この四要素が幸福感の高い人に共通する思考回路、行動パターンなのです。
デキる人は些細なことでも、心の底から感謝するこころをもって、ありがとう、ご苦労さまと、相手にカラダを向けて、目を見て、語尾までハッキリと伝えています。
さあ、あなたは何から始めますか?
年末に感ずる独特の気忙しさ、乾いた空気に感じる冬の清涼感、さまざまな思いを胸にふるさとへ帰省する人々に紛れても、日々私たちは何かを選択し、行動しています。
まずはその行動を起こす前に、はじめの一歩は身近な人に「ありがとう」と素直な心で、とびきりの笑顔を添えて、本気で言っていませんか?
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それでは今日はこの辺で、またお会いしましょう。