感謝する心とは何か？
身近で暮らす人たち、家族、同僚、上司・部下、先生、同級生、先輩・後輩。
日本古来の伝統的な考え方に「和を以て貴しとなす」という言葉がありますが、コロナ禍の影響で、人と人との「つながり」は年々希薄になっているように感じます。
さらに「悪意が千里を走る」事柄に触れる機会も増え、
不平・不満や憎悪に満ちた感情や言葉に触れていると、
幸福感が下がる一方だと感じる方も少なくないでしょう。
しかし、思い出してみてください。
これまでに誰かの親切な振る舞いや行動に心が温まったこと。
たったいま貴重な時間を割いて、あなたの傷ついた心に寄り添ってくれた人の厚意、思い遣り、気遣い、ことば。
さまざまな厚意がつながることで、抱えていたこころの重荷を下ろすことができた。
そんな経験は誰にでも一つや二つはあるはずです。
ところが、職場では問題解決と称して、したり顔で「分析」ばかり。「早くデータを出せ、報告を上にあげろ」と威張ってばかりの上司がいる組織がいかに多いことか！と嘆く方も多いことでしょう。
問題解決が必要となった組織では個々の事象やデータの分析に夢中になるのではなく、フットワーク良く、まず現場に足を運び、上席に踏ん反り返るのではなく、共に気付き、共に考え、共に学び、共に汗を掻く、この姿勢（＝４つのWITH）が大事なのです。
４つのWITH＝その姿勢を堅持して、共にさまざまなモノ・コトをひとつに合わせて、まとめあげること（synthesis）が問題解決の最も重要なカギを握っています。
クレーム処理しかり、問題解決しかり、それらを仕上げる過程で、ともに汗を掻いてくれた相手に「感謝の気持ち」をもって、こころから「ありがとう、助かったよ」と伝えることを忘れてはなりません。
家庭、学校、会社、団体組織に身を置き、社会と関わり続けるあなたへ
あなたは今日相手の目をみて、感謝の言葉を伝えましたか？
感謝を伝えるための行動を起こしたでしょうか。
微笑みと温かい言葉遣いで、語尾まで滑舌よく、ハッキリと、心を込めて、明確に感謝の言葉を伝えてみましょう。
「ありがとう」から始まる今日一日。
それを喜ぶこころが人間社会のなかで心和ます最高の発明品であることに気づくはずです。
「感謝する心」を理解するための箴言４選
この箴言を机の前や自宅トイレの壁に貼ってみませんか？
じっと眺めるだけでいいんです。
良かったら、ほんの少し、姿勢を正して、大きく深呼吸、
声を少しだけ張って、読んでみてはいかがでしょう？
その時にあなたのこころに起こる変化、小さな動きに注目してみましょう。
過去、現在とあなたの感情を縛り付けている「障害」や「思い込み」を溶かして、新たな視野と光景が広がるかもしれません。
向き合うことから始まる「感情」の動き
目の前の相手に感謝の言葉伝えることから始める今日一日。
外国人が隣人となった。
職場で共に働くことになった。
もちろん衣食住、歴史、風土、文化、そして言語の違い。
このあって当たり前の違いを認知するセンサーを磨くと
思わぬ喜びや楽しみと出会うことがあります。
実はその喜びから「学べるスキル」が磨かれるのです。
感謝する言葉の最初のひとこと、「ありがとう」を外国語に翻訳してみた。
アイスランド語 Þakka þér fyrir
アイルランド語 Go raibh maith agat
アラビア語 شكرا لك
イタリア語 Grazie
インドネシア語 Terima kasih
ウェールズ語 Diolch
ウルドゥー語 شکریہ
ウイグル語 رەھمەت سىزگە
韓国語 감사합니다
クメール語 សូមអរគុណ
サモア語 faafetai
ジャワ語 matur nuwun
スンダ語 hatur nuhun
スペイン語 Gracias
タイ語 ขอขอบคุณ
タガログ語 salamat po
中国語（繁体字）謝謝
中国語（簡体字）谢谢
ドイツ語 Danke schön
トルコ語 Teşekkürler
ネパール語 धन्यवाद
ヒンディー語 आपको धन्यवाद
フランス語 Merci
ベトナム語 Cảm ơn bạn
ペルシャ語 متشکرم
ベンガル語 ধন্যবাদ
ポルトガル語 Obrigada
マレー語 Terima kasih
ミャンマー語 ကျေးဇူးတင်ပါတယ်
モンゴル語 Баярлалаа
ロシア語 Спасибо
感謝するこころとは目の相手と向き合い、気づくことから生まれます。
笑顔で「ありがとう」を言えるあなたに変わる。
それを習慣にし、一貫してみると、きっとあなたのこころに変化は起こります。
まずその第一歩を「ありがとう」から始めましょう。
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- 感謝する心とは何か？
